受賞者
最優秀演題賞
● 基礎領域
島田正晴
群馬大学生体調節研究所分子糖代謝制御分野
Zip13 遺伝子に変異を有する新規エーラスダンロス症候群(EDSSPD3)患者の筋力低下の原因解明
● 臨床領域
増村麻由美
静岡市立清水病院 循環器内科
75歳以上の急性心不全患者における入院時血清亜鉛値の検討
優秀演題賞
● 基礎領域
後藤拓真
麻布大学大学院獣医学研究科
マウス妊娠期におけるZip14 遺伝子を介した亜鉛シグナルの機能解明
天貝佑太
東北大学多元物質科学研究所
小胞体での亜鉛過剰蓄積は分泌経路タンパク質の品質管理機構を阻害する
● 臨床領域
川口敬士
和歌山県立医科大学附属病院紀北分院内科
低亜鉛血症を合併した慢性肝疾患患者に対する酢酸亜鉛の有効性
菅原大輔
自治医科大学附属さいたま医療センター 小児科
特発性低身長児における血清亜鉛値と体格、栄養指標との関連について
奨励賞
● 基礎領域
三宅初奈
徳島文理大学薬学部 先端医療薬学コース
毛包幹細胞に発現する亜鉛トランスポーターZIP10の機能解明に向けた検討
~ZIP10発現細胞の時空間的解析~
石飛城慈郎
大阪公立大学大学院理学研究科
細胞外小胞エクソソームを用いた膜タンパク質移植と機能制御
お知らせ
-
2023.6.6特設サイトを公開しました
-
2023.7.21ポスター演題の募集期間を延長しました(~8/7)
ごあいさつ
担当世話人を代表して

このたび、第26回日本亜鉛栄養治療研究会学術集会を開催するにあたり、担当世話人を代表いたしましてご挨拶申し上げます。初めに、これまで新型コロナウイルス感染症により、健康被害を受けられた方々にお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになられました方々に心よりお悔やみを申し上げます。2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症は5類感染症へと移行し、ポストコロナ時代が本格的に到来し、社会の様々な活動も活発になってきました。
第26回学術集会はこのような社会の動きの下、コロナ禍前のような対面での開催に向け、世話人一同準備を行っております。ご尽力いただいております担当世話人の中瀬朋夏先生と法水淳先生、川口雅功会長、副会長、世話人の先生方ならびに事務局の皆様方に感謝申し上げます。
本研究会は、必須微量元素である「亜鉛」をキーワードに医学、薬学、農学、栄養学など様々な分野が繋がり、また基礎と臨床に携わる多くの方々に参加いただける貴重な研究会です。今回は、「From Bench to Bedside ――亜鉛等微量元素が生理機能・疾病におよぼす様々な役割」をテーマに掲げ、3講演と1レクチャーを企画しました。
今回から新たに設けた「Think Zincレクチャー」では、川口会長に「こんなにあるんだ! 亜鉛欠乏症――市中病院の一臨床医の経験から」と題してご講演いただきます。また、特別講演では、基礎領域から河合喬文先生に「受精における亜鉛の重要性――精子の生理機能を制御する亜鉛の作用メカニズム」、神戸大朋先生に「メラニン生合成には、亜鉛も必要だった!」、さらに臨床領域から片山和宏先生には「次第に明らかになりつつある肝疾患におけるアンモニアの役割――代謝ドミノとアンモニア代謝異常潜在期」と題してご講演いただきます。
今回は対面形式のみでの開催とさせていただき、直接に顔を合わせて活発な議論ができるよう質疑応答の時間をいつもより長めに設定いたしました。また、一般演題はすべてポスター発表とし、基礎・臨床の多くの参加者が会場で情報交換できるように工夫しています。さらに、集会後には数年ぶりの懇親会も開催させていただく予定です。参加者の皆様にとって、有意義な一日となるよう準備を重ねてまいりますので、ぜひ会場まで足をお運びいただければと思います。なお、今回は例年開催している会場から90mほど離れたKITENA新大阪での開催となりますので、お間違いのないようにお越しください。皆様にお会いできることを楽しみにしております。
- 第26回日本亜鉛栄養治療研究会 担当世話人(主担当)
- 伊藤 潤哉
- (麻布大学 獣医学部 教授)