第24回 日本亜鉛栄養治療研究会学術集会を開催します

テーマ:亜鉛と臨床・基礎の接点

  • 会期:2022年8月6日(土)12:00~18:00
  • 開催方式:ハイブリッド開催(オンライン & 現地参加)
  • 参加費用:1,000円(学生は無料)

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会長就任のごあいさつ

「面壁九年」の精神でさらなる飛躍を

本研究会は2010年に初代会長の宮田 學先生が、「近畿亜鉛栄養治療研究会」として立ち上げられました。1年のうち最も寒い2月と、最も暑い8月の第一土曜日に、基礎医学者と臨床家が日本各地から一堂に集まり、亜鉛に関する講演、質疑応答、そして懇親会で情報交換し、今後の臨床や研究のアイデアをもちかえるという、 貴重な学びの場としての学術集会をつづけてきました。

 「亜鉛は体内で多様かつ重要な役割を果たす必須微量元素である」ことは、研究会の仲間はだれもが理解していますが、設立当初は、いざ研究会の外に出てみると、とくに臨床家のあいだでは、亜鉛についてまだまだ認識されていない感がございました。しかし、宮田 學先生の地道な活動により少しずつ会員が増え、各地域に支部会が組織されるようになり、亜鉛の重要性が少しずつ理解されるようになってきました。

 2016年からは、徳島文理大学薬学部教授の深田俊幸先生が第2代会長に就任されました。深田先生のその卓越したリーダーシップにより研究会はさらに発展し、「日本亜鉛栄養治療研究会」に改名、国際亜鉛生物学会(深田先生は現会長)とのコラボレーションも実現しました。事務局も、発足当初から本研究会を影で支えていただいたエイト工房(八柳様、たいへんお疲れ様でした)から、京都通信社に円滑に移行されました。

このように研究会の体制は大きな変貌を遂げました。学術集会には、コロナ禍以前の対面開催では150名超、リモート開催では400名超の参加があります。さらに、近年の亜鉛製剤の保険収載も追い風となり、臨床医のあいだでは亜鉛に対する関心が高まりつつあり、本研究会の役割はより重要になるものと期待しています。

そうした流れのなかで、2022年4月から第3代日本亜鉛栄養治療研究会会長を拝命させていただきます。皆様の研究活動、日々の臨床に少しでもお役に立てるように尽力する所存です。本研究会の会員には、亜鉛に興味をもたれている市民の皆様もおられます。最新の亜鉛の研究や臨床について、一般の方にもわかりやすい勉強会の機会を設ける予定です。いろいろとご指導を賜りたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

中国に「面壁九年」という諺がございます。達磨大師が中国の少林寺で壁に向かって九年間座禅を組み、悟りを得ることができたという故事で、なにごとも専念すれば、最後には目標を成しとげられるという教えです。亜鉛研究はまだまだ発展途上の領域であり、多くの皆様のご支援をいただきつつ、皆様とともに一歩ずつ頂上に向けて歩んでゆきたいと思います。今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

2022(令和4)年3月吉日
日本亜鉛栄養治療研究会
次期会長  川口雅功

亜鉛研究の父、Prasad先生を偲んで

亜鉛欠乏症の発見者であるAnanda Prasad先生が、2022年2月5日(米国時間)の朝にご逝去されました。享年94歳でした。
Prasad先生は、亜鉛の重要性を世に知らしめた最大の功労者であり、微量元素の研究領域に多大な影響を与えた偉大な研究者です。私がPrasad先生と最初にお会いしたのは、イスラエルのエルサレムで開催された第2回国際亜鉛生物学会学術集会でした。私にとって初めての国際亜鉛生物学会での発表であり、亜鉛トランスポーターZIP13の変異に起因する病気について発表した際には、Prasad先生から多くの質問と助言をいただきました。その後、様々な学会でお会いするたびにお声をかけていただき、激励を受けたことを昨日のことのように覚えております。
近年では、2019年に京都で私が主催した第6回国際亜鉛生物学会にご臨席いただき、ご講演いただきました。ご家族で来日され、とてもリラックスされて楽しんでおられるご様子に、主催者として大変嬉しく思いました。2月初旬にご家族から届いたメールには、日本での楽しかった思い出等が綴られていました。特に、京都で開催した国際亜鉛生物学会では、多くの方々からおもてなしと敬意を受け、とても喜んでおられたとのことでした。
ご家族からのメールには、「人工呼吸器を付けながらも論文執筆に勤しんでいた」とするPrasad先生のご様子が記されていました。亜鉛の研究に対するPrasad先生の情熱に、あらためて敬意を表しますとともに、微力ではありますが、Prasad先生が育てたこのフィールドをさらに大きく実りある領域にしていきたいと決意を新たにしております。
Prasad先生は、卓越した医学者であると同時に、とても心根の優しい紳士でした。ご高齢であったとはいえ、突然の出来事に沈む気持ちを表現する言葉が見つかりません。最後に、Prasad先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

深田俊幸
日本亜鉛栄養治療研究会 顧問(第二代会長)

写真中央がPrasad先生。左端が深田

日本亜鉛栄養治療研究会とは?

About

亜鉛は、微量金属のなかでも、生命の維持、健康の保持にとって極めて重要な役割を果たしており、多くの疾患において補充療法が必要です。ヒトにおいて亜鉛欠乏症が発見されて50年になりますが、臨床医のあいだでこの必須栄養素である亜鉛の重要性は十分認識されているとは言えません。この健康の維持のために欠かせない必須微量元素である亜鉛について、多くの医療従事者に理解を深めていただき、亜鉛療法がもっと普及することを願って、平成22年に本研究会は設立されました。

活動内容

学術集会/支部会

年に2回の学術集会のほか、9つの支部でも学術講演会を開催しています。

機関誌の発行

機関誌『亜鉛栄養治療』を年に2回発行しています

表彰事業

年に2回の学術集会では、優秀演題賞や奨励賞などの表彰を実施しています。

入会特典

1.
機関誌の配布

機関誌『亜鉛栄養治療』を年に2回お届けします。

2.
関連情報の配信

学術集会などの主催イベントの開催情報のほか、亜鉛に関連する情報を配信いたします。

今後さらに会員特典を
充実させる予定です。

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